犬にフローリングは危険なの?考えられるトラブルと対策法をご紹介

近年犬を室内で飼うことが当たり前になりましたが、犬を室内で飼っていると、犬にとって危険なものがたくさんあります。中でもぴかぴかのフローリングは、犬にとってとても危険があるので注意が必要です。今回はフローリングが原因で起こるトラブルと、そうならないための対策をご紹介します。 2018年05月08日作成

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犬にとってフローリングは危険?

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犬にとってフローリングには、危険がたくさんあります。犬は走る時に足先を使い、爪を土に食い込ませて力強く地面を蹴ります。しかしフローリングには爪が食い込まずに、ツルツル滑ってしまうためです。

そのようにツルツルすべる場所では、犬は踏ん張ることができず、思うように動けないことがあります。余計な力が関節や肢に加わることで、筋肉を傷めたり捻挫する場合もあります。

またジャンプしたり飛び降りた時、着地に失敗すると大怪我にも繋がります。思わぬ方向に足が滑って、体勢を崩すことで、大怪我に繋がる危険があるのです。

さらには階段から落ちる危険もあり、打ち所が悪いと最悪の場合は死にいたることもあるので注意が必要です。

そうならないためにも、飼い主がしっかり対策をしてあげましょう。

フローリングが原因で起こる犬の怪我

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では実際に、フローリングが原因でどのようなトラブルが起こるのでしょうか。主なものを3つ、ご紹介します。

もし愛犬に思い当たる症状がある場合には、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

膝蓋骨脱臼

まずご紹介するのが膝蓋骨脱臼です。
これは膝にあるお皿のような形の骨がずれてしまうもので、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャテリア、トイプードル、マルチーズ、などの小型犬に特に多いトラブルです。

先天的な原因もありますが、フローリングで滑ったり転んだりしたことが原因になることも多いと言われています。特に運動量が多い小型犬は、ちょっとした拍子に脱臼してしまうので注意が必要です。

症状としては、犬自身尾痛みがあるため明らかに歩き方がおかしくなるので、飼い主も気が付きやすいです。

・ピョンピョンとスキップするように歩く
・後肢を一本浮かせたまま歩く
・座り方がおかしい
・後ろから見て足が曲がっている

などの症状が見られたら膝蓋骨脱臼を疑いましょう。痛みがあり犬自身も辛いので、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

股関節形成不全

次に大型犬によくみられるトラブルが、股関節形成不全です。大型犬は骨の成長に異常があって股関節にトラブルを抱えてしまうケースがあります。

特にラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバー、シェパードなどに多く見られるトラブルで、遺伝的な要因が大きな原因と言われていますが、異常がない場合でも体が大きく体重が重いため、関節に負担がかかってしまうのです。

大型犬にとってフローリングの上を歩いたり走ることは、関節にさらに過度な負担を掛けることになり、深刻な異常を引き起こす危険があるのです。

・座り方がおかしく横座り
・腰を左右に大きく振りながら歩く

このような症状がみられる場合は股関節形成不全を疑い、早めに動物病院でみてもらうようにしましょう。

椎間板ヘルニア

最後に、椎間板ヘルニアをご紹介します。椎間板ヘルニアは胴の長いダックスフンドやコーギー、さらに軟骨に遺伝的な異常を持ちやすいビーグル、プードル、パグ、シーズーなどがなりやすい犬種と言われています。

フローリングで滑ったり転んだりしてしまうと、背骨や腰骨に大きな負担を掛けることになりますので、必ず対策をしてあげるようにしましょう。

椎間板ヘルニアは完治が難しく、回復しても再発の危険が高い病気です。最悪の場合は歩行困難になる場合もありますので、充分注意してあげてください。

怪我を防ぐための対策法とは?

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フローリングで起こりやすいトラブルをご紹介をしてきました。

このようなトラブルを防ぐためには、飼い主がしっかりと対策をしておくことが大切です。

床材を変える

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最も大切なのが、床材を滑りにくいものに変えることです。床を犬にとって優しいものにすることは、犬を飼うにあたって環境づくりの1つでもあります。

・フローリングの上にクッションフロアをはる
・フロアコーティングをする
・カーペットを敷く
・部分的にクッションマットを敷く

もちろん床全てを変えることに越したことはないですが、応急処置として犬が歩きやすい場所や遊びやすい場所など、部分的にマットを敷くのも良い対策法と言えます。

足裏の毛をこまめにカットする

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足裏の毛をこまめにカットすることで、犬のすべり防止に効果があります。トリミングサロンや動物病院だとバリカンを使ってきれいにカットしてもらえます。

またこれと同様にこまめな爪きりも大切です。爪の伸びすぎは、フローリングでの怪我に繋がります。足裏のお手入れは、こまめに行なうことをおすすめします。

犬にとって安心安全な場所を

フローリングが原因で起こるトラブルと、そうならないための対策をご紹介してきました。

犬にとって家は、安心安全な場所でなくてはなりません。家での事故はとても悲しいことですし、飼い主としてできるだけ避けなければなりません。

大きなトラブルになる前に、しっかりと対策をしてあげることが、飼い主の責任なのです。

著者情報

UCHINOCO編集部

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