犬の耳に関するフシギを解明

犬は聴力が優れていると聞きますが、一体どれだけ優れているのでしょうか。また、犬には立っている耳と垂れている耳がありますが、異なる点や気を付ける点などあるのでしょうか。ここでは、そんな犬の耳に関することを紹介していきます。 2018年07月08日作成

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犬の耳の形について

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犬の耳の形は、大きく分けて【立ち耳】【半立ち耳】【垂れ耳】の3種類です。しかし、ここから更に犬種によって耳の形が異なります。ここでは、耳の形と名称について紹介していきます。

バット・イヤー

フレンチブルドッグが代表例で、耳の幅が広く、先端が丸いのが特徴です。コウモリの翼に形が似ていることから、この名前が付けられました。

バタフライ・イヤー

パピヨンが代表例で、蝶の羽に似ている形をしています。

セミ・エレクト・イヤー

シェルティが代表例で、基本は立ち耳ですが、耳の先端が折れて下がっています。

ボタン・イヤー

ジャックらセル・テリアなどのテリア系に多く、耳の先がV字型に折れているのが特徴です。

ローズ・イヤー

ブルドッグやウィペットが代表例で、耳の内側が見える状態で後ろに折りたたまれた耳が特徴です。

ドロップ・イヤー

ゴールデン・レトリーバーやビーグルなどが代表例で、根元から垂れている耳が特徴です。

ペンダント・イヤー

ダックスフンドやバセット・ハウンドが代表例で、ペンダントのようにぶら下がるようについている耳が特徴です。

犬の聴力はこんなに優れている!

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犬は、遠くの音もよく聞こえると言われているため、私たち人間よりも聴力が優れていると聞きますが、実際のところどれくらい優れているのでしょうか。

実は、犬の聴力は私たち人間の4倍あると言われています。ちなみに、私たち人間の場合は、16~2万ヘルツの音を聞き取れると言われていますが、犬は65~5万ヘルツ聞こえるそうです。

そのため、低い音よりも高い音に敏感に反応してしまうため、犬は大きな音や高い音が聞こえると、パニックに陥ったりムダ吠えをしてしまうのです。

耳の動きで感情を表現している

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耳が立っている犬種の場合ですが、犬を観察していると、犬も耳が少し前に倒れたり、横に少し倒したりと、色々な動きをすることがあります。実はこれ、耳を動かすことで感情を表現しているのです。

耳がピンっと立っている

耳がピンっと立っている時の犬の感情は、期待に胸を膨らませていることが多いです。何か楽しいことや気になることがあると、このように耳をピンっと立たせます。

耳を前に少し倒す

耳を少し前に倒している場合、犬は状況を見極たり、飼い主さんの話を真剣に聞こうとしているサインでもあります。

耳を前にかなり倒す

耳がかなり前に倒れている場合、威嚇や戦闘態勢のことが多いので、気を付けましょう。かなり怒っている状態のため、むやみに手をだしたりすると、噛まれてしまうこともあります。

耳を横に少し倒す

目の前の状況に不満がある場合に、このように耳を横に少し倒します。

耳を後ろに倒す

耳を後ろに倒す場合ですが、褒められて嬉しい場合と不安・恐怖でいっぱいの場合と2パターンがあります。そのため、愛犬のその場の状況で、どんな感情を抱いているのか判断しましょう。

このように、犬は耳を動かすことによって感情を表現しています。そのため、その時の感情を読み取り、適切な対応をしてあげることで、コミュニケーションが増え愛犬との信頼関係も深まります。

耳のトラブルとは…

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犬の耳には、【立ち耳】【半立ち耳】【垂れ耳】の3種類があるのは既にお伝えしました。形は違っても、聴力に関しては違いはないのですが、半立ち耳と垂れ耳の場合、耳の病気を発症しやすいという点があるのです。

半立ち耳や垂れ耳は、そもそも耳道が被毛で覆われているため、常に通気性が悪い状態です。そのため、外耳炎など耳のトラブルを抱えやすい傾向にあります。そのため、定期的に耳掃除を行ったり、時には動物病院で耳の洗浄をしてもらうことも必要です。

この記事は獣医師が監修しています

本間 克巳

・本間獣医科医院長
・北里大学 獣医畜産学部 獣医学科卒業
・小動物臨床専門
・その他、海外協力事業とNPO法人の活動、アジア諸国への病院設立、人医師との腎臓移植・腹膜透析・細胞再生医療などの共同開発事業など幅広く活動中

著者情報

UCHINOCO編集部

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