犬の耳の動きに隠された気持ちとは?犬の気持ちを読み取ろう

言葉を発することのできない犬ですが、犬は耳や尻尾など体でさまざまな気持ちを表現します。今回は犬の耳の動きに隠された気持ちをご紹介します。なかなか注目することのない耳ですが、とてもたくさんの気持ちが隠されています。耳から気持ちを読み取って、愛犬との絆を深めましょう。 2018年05月16日作成

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耳の向きや動きに注目しよう

犬は言葉を話せませんが、自分の気持ちを伝えるために体のいろいろな部分を使います。その中でも耳は人にも見やすく、伝わりやすい部分だと言えます。人間より耳の筋肉が発達して自由に動かせるようになったのも、相手に気持ちを伝えるためです。

犬の耳に注目してみると、飼い主の行動やそのときの状況で、とても良く動いているのが分かるでしょう。飼い主が耳の動きの意味を理解すると、愛犬の気持ちを読み取れるだけではなく、トラブルの回避にも繋がります。

また同じような耳の動きでも、顔の表情や口元、尻尾の動きや姿勢などによって全く違う意味を表す時もあります。今回は耳の向きと表情などもあわせ、そのときの気持ちを詳しくご紹介していきます。

耳がピンと立っているときはどんな気持ち?

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まずは耳がピンと立っているときの犬の気持ちです。

たれ耳の犬の場合は、耳の付け根に着目しましょう。付け根部分が少し上がり、垂れた耳部分にも力が入っているようなときは、耳をピンとしている状態です。

注目している

穏やかな表情で耳がピンと立っているときは、驚いたり、興味をもったり、何かに注目しているときです。

大きな音がしたり、見たことのないものがあったり、興味のある光景に出会ったとき、「何だろう?」「気になるな」と注目している犬の気持ちの表れです。

首をかしげる動作や、口を開けながら耳を立てているときは、「面白そう」「すっごく嬉しい」と好奇心を持ったり喜んでいるときでしょう。

少しだけ前に向かって耳が倒れてるときは、状況を見極めたり、目の前にいる飼い主さんの話に耳を傾けているときに見られます。

威嚇している

険しい表情で耳をかなり前方に傾けピンと立てているときは、何かに対して威嚇をしたり、攻撃しようという犬の気持ちの表れです。

歯をむき、鼻にしわを寄せている場合はかなり危険な状態です。犬が威嚇している方向に何があるかを確認しましょう。

犬や人などがいる場合は、トラブルにならないように回避してあげます。犬や人がいなくても、犬自身が危険を感じている可能性があるので、確認してみましょう。

横に倒しているときはどんな気持ち?

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では横に耳を傾けているときはどんなときでしょうか?

横に向けているときは、2つの気持ちが隠されています。耳だけではなく他の表情も合わせて見てあげましょう。

不満がある

耳を少し横に倒してるときは、目の前の状態に不満があるときです。少し困った表情や、悲しい表情をしているかもしれません。

やりたいことができなかったり、飼い主に邪魔者扱いされたときに良く見られます。

警戒している

耳を後ろに引きやや横に倒しているときは、何かに警戒しているときです。

尻尾をピンと立て、小さく振っているときは何か嫌なことがある可能性もあります。もし犬同士の挨拶時にこの動作が見られたら、トラブルにもなりかねませんのですぐに犬同士を引き離しましょう。

後ろにペタリと倒れているときはどんな気持ち?

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耳を後ろにペタリと倒しているときには、主に3つの気持ちが隠れています。

他のしぐさや表情も見て、犬の気持ちを読み取りましょう。真逆の感情を表す耳の動きですが、状況や耳以外の部位を見ることで、どちらの意味なのかがわかるでしょう。

不安や恐怖を感じ怯えている

耳が後ろにペタリとしていて尻尾がだらりと下がったり内側に巻いている場合は、不安や恐怖を感じているときです。顔の表情も情けなくなっているでしょう。

大抵の場合は、何か犬にとって苦手なことがあるときにみられます。犬の状態を観察し、何に対して不安になっているのかよく見てあげましょう。

このときに歯をむき出しにしたりマズルにシワが寄っているときのは、かなりの恐怖を感じているときです。自分の身を守るための攻撃態勢に入っていますので、注意が必要です。
早めに原因に気づき、トラブルを回避しましょう。

服従・甘えている

耳が後ろにペタリとしていて尻尾を左右に振っていれば、服従しているときや甘えたいというときです。表情は落ち着いて明るく、目つきも穏やかでしょう。

相手の犬がいる場合は、「僕は何もしないから怒らないで」と相手の犬の気持ちを鎮めようとしている意味があります。

また誉められているときや大好きな飼い主に頭を撫でられているとき、飼い主が帰宅したときや大好きなお散歩に行くときなど、嬉しくて仕方がない気持ちの表れでもあります。

遊びたい

もう一つみられるのが、遊ぼう!と相手を誘っているときです。

耳を後ろにして軽く口を開け、お尻を高く上げ尻尾をピンと立てます。これはプレイバウと呼ばれる動作で、他者とコミュニケーションをとっているときにみられます。

耳を傾け後ろや下にピクピク動かすときはどんな気持ち?

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最後にもう一つ耳を傾け後ろや下にピクピク動かしているときの気持ちをご紹介します。

犬を飼っているとピクピクと動かしているのを見たことがあると思います。その動作にはどんな気持ちが隠れているのでしょうか?

状況判断している

ほとんどの場合は、犬がその場の状況を判断しているときに見られます。

犬は状況を判断するのが得意なので、ピクピク動かしていることがよくあると思います。目の前で起きている状況はなんだろう、この犬はどこの誰だろう、などと判断しているときにみられるでしょう。

ドッグランなどで、初めての犬に会ったときなどにもよく見られます。

耳から気持ちを読み取り、愛犬との絆を深めよう

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耳の向きや動きなどから分かる犬の気持ちをご紹介してきました。

犬の耳から気持ちを読み取ってあげることで、犬も自分のことを分かってくれると思いとても嬉しいでしょう。飼い主と犬との絆も深まること間違いありません。

時にはトラブルを回避するためにも、常に犬の耳の動きを観察し、気持ちを読み取ってあげるのが飼い主の役目なのです。

著者情報

UCHINOCO編集部

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