犬にとって肉球はどんな役割をしているの？肉球ケア商品もご紹介します

犬が地面を歩くとき、肉球は靴と同じ役割を果たし、足を衝撃から保護してくれています。
肉球には円錐状突起が集まっており、爪とともに犬が地面を蹴って走る時にスパイクの役割を果たしています。

生まれたばかりの犬の肉球は柔らかいですが、その後は生活環境などで状態が変化していきます。外で飼われていたり散歩が多く野外で活発に過ごす犬は肉球は厚くて硬くなり、逆にほとんどの時間を室内で飼われている小型犬などの場合は、肉球はいつまで柔らかい状態です。

犬の肉球は4層による特殊な構造になっていることを中国の大学の研究チームが解明しました。
外側から順に、角質層→表皮層→真皮層→皮下組織層、という構造になっています。
表面はスパイクのような突起物が無数に付いている層からなり、内側は強度を保つ正六角形を敷き詰めたハニカム構造の層、弾力を保つ層、脂肪による衝撃吸収の役割を担う層など複数の層に分かれています。犬の肉球は非常に複雑な構造となっているのです。

肉球は意外にも特殊な構造をしていることがわかりました。
ここからは、犬の肉球が持つ役割について詳しく解説します。

犬の肉球は足音を消す役割を持っています。狩りをする際に肉球が足音を消すことによって、獲物に気付かれないように近づくことができます。

先述したように、犬の肉球は人間でいうところの靴にあたります。全体重を支え、衝撃を吸収して足を守る必要があることから、分厚く複雑な構造をしています。

犬の肉球には汗線があります。犬の体温調節は基本的にパンティングという呼吸法が主流ですが、肉球の汗腺でも汗をかくことにより、体温を調節することができます。
また、犬が緊張をしているときに犬の肉球に触れてみると、汗がにじんでいる場合もあります。

犬は肉球で地面からの感触を情報として収集しています。肉球には多くの神経や血管が集まっており、人間の指先のように触覚や圧覚、温度感覚、痛覚などを感じ取る重要な器官なのです。

肉球周りの毛が伸びていると肉球が隠れて滑りやすくなってしまいます。こまめにチェックして、毛が伸びていればカットしてあげましょう。

保湿クリームなどで適度に潤いを与えてあげましょう。クリームなどを塗る際に優しくマッサージなども行ってあげると血行促進やリラックス効果が期待できます。また怪我や異常の早期発見にもつながります。
愛犬と飼い主のコミュニケーションもとれるので、定期的に愛犬に触れてあげましょう。

肉球の病気として角化亢進症などがあります。ケアをしても乾燥を繰り返す、ひび割れがひどいという場合には動物病院を受診しましょう。
また火傷や怪我、指の間に起こるトラブルである指間炎など、異常がないかこまめにチェックしてあげるようにしましょう。

オーストラリア産の犬のための天然植物成分の保湿ローションです。肉球やヒジなど、全身に使用することができます。浸透性の良いカレンデュラやマンゴーバターなど天物成分が足裏を健康に保ちます。

みつろうが主成分の天然100％の国産クリームです。保湿効果が硬くなった皮膚に潤いをあたえ角質化対策に有効です。肉球だけでなく、お腹など皮膚が露出している部分に塗ってあげることで虫刺され予防や雪や草などの外的な刺激を和らげる効果が期待できます。

こちらもみつろうが主成分の肉球保護用クリームです。みつろうの他にも人用の保湿成分にも使われるホホバオイルや椿油など、肌に優しい天然成分を配合し、肉球を刺激から保護してくれます。

電動のペット用グルーミングキットです。ヘッドのアタッチメントを付け替えることで歯ブラシ、トリム、足のマッサージ、爪やすりなど、さまざまな用途に対応できます。トリムで肉球周りの余分に伸びた毛をカットし、足用マッサージブラシで優しく肉球マッサージしてあげましょう。

本記事では、犬の肉球について解説いたしました。犬にとっての肉球は大切な体の器官です。毎日を元気に過ごすためにも、肉球が健康であることはとても大切です。犬の肉球の状態を普段からこまめにチェックしてあげましょう。