アイリッシュセッターとは?

アイリッシュセッターは、猟犬の中でも優雅なルックスを持つ犬種です。見た目の特徴である美しい被毛に魅了されますが、実は高い体能力や忠誠心なども魅力の犬なのです。今回はアイリッシュセッターについての情報をまとめてみました。 2018年04月27日作成

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1.アイリッシュセッターの基本情報

出典元:https://www.shutterstock.com

アイリッシュセッターは体長が体高より長い体格をしていて、大型犬のような身幅は広い体型ではありません。とてもスリムな骨格も一つの特徴です。それでも、筋肉はしっかりとついていて均整の取れた体格をしています。垂れ耳で、首が長く美しい姿を見せてくれます。しっぽや足に飾り毛のついているのも特徴的な被毛がシングルコートの大型犬です。標準の体高は、オス67cm前後、メス62cm前後とされています。

2.アイリッシュセッター特徴や性格について

アイリッシュセッターは、元来、鳥猟に用いられてきた狩猟犬で人間の暮らしに寄り添ってきました。鳥猟に同伴する犬には高い忍耐力と飼い主への忠誠心が求められます。それらの素質を兼ね備えたアイリッシュセッターは、常に勇敢ですべての気質を高く兼ね備えている犬種です。

優美なその姿からアイリッシュセッターはクールな性格をしているのでは?という印象を持ちますが、実際には子供っぽい性格をしています。そのために訓練に手こずる場合もありますが、しつけ面のトレーニングは常に行う必要性があります。知能指数がとても高いので一度覚えたことは忘れないという特徴もあります。幼犬のときからしっかり訓練を施せば、優れたパートナーに成長します。

しつけをきちんと行ったアイリッシュセッターは友好的な性格をしているので、他の動物や家族の中の子供とも仲良く暮らせるようになります。ただ、体が大きいので衝突するなどの事故は未然に防げるように配慮しましょう。

3.アイリッシュセッターの歴史について

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アイリッシュセッターはイギリス・アイルランド地方を原産とする猟犬でした。セッターという名前の由来は、獲物を仕留めたときに伏せのポーズで飼い主に知らせるところから付けられた名前です。17~18世紀に土着のスパニエルやアイリッシュテリア、そしてイングリッシュセッターという猟犬やテリア種を交配させて産出されたと言われています。

アイリッシュセッターの被毛の色は原産国イギリスやヨーロッパ等ではマホガニーレッドの単色だけでなく、レッド&ホワイトも認められるようになりました。

初期の頃、アイリッシュセッターは、祖先犬であるスパニエルやポインターのような首の長さを保っていましたが19世紀頃、にドッグショーに参加してからはさらに、首のすらりと長いアイリッシュセッターが繁殖されるようになりました。1886年、原産国のイギリスでようやく、犬種標準書(ブリード・スタンダード)が作成されその後は、固定種として認定されるようになりました。

この後21世紀の現代に至るまで、アイリッシュセッターはドッグショーでの活躍に限定されず実猟犬としての改良も今もなお、続けられています。1998年頃には、フィールド・トライアル競技についてのルールも定められ、参加するようにもなりました。

猟犬としての質の維持向上のためにフィールド・トライアル競技に参加することは、ドッグショーと同じくらいにアイリッシュセッターにとっては重要な場となっています。育種家の努力の成果で近年ではショーとフィールドの両方でチャンピオンタイトルを獲得した優れたアイリッシュセッターも作出されるようになりました。

4.アイリッシュセッターの気を付けるべき病気について

アイリッシュセッターのように大型犬で胸の深い種類の場合にはどうしても、胃拡張や胃捻転が起きやすいので、ドッグフードも消化吸収のよいものを選ぶことが賢明です。一気に食事をしたあとに、動き回ると胃がねじれてしまう症状が起きてしまいますので要注意です。

また一部のアイリッシュセッターには進行性網膜萎縮症(PRA)が確認されています。こちらの病気は遺伝性の疾患です。 夜間の散歩道などで見えていないような仕草をしているような場合には病気を疑いましょう。そのほか大型犬に多く発症する股関節形成不全は、アイリッシュセッターにも多く発症しています。


5.アイリッシュセッター・食べ物の注意点

アイリッシュセッターの食事については高タンパク、低炭水化物の食材を使用しているドッグフードを選ぶと安全です。アレルギーを起こしやすい穀類などをあらかじめグレインフリーのドッグフードを選ぶとより安全です。

著者情報

UCHINOCO編集部

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